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ビンテージ家具屋が新品家具を売ることの意味。
10年以上フィンランドのビンテージ家具を扱い、今までは使われてきた商品(ビンテージ家具)をお客様に
提供してきました。
今度はビンテージ家具を販売しながら、自分が何かを生み出しそれを育て後世に何かを示したり、
何かを残していきたい。それを具体的にどうすれば?そんな思いが2012年初めから続いていた。
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そう思った きっかけは?
私の家の玄関にあるAaltoのスツール。
よくよく考えてみると10年以上同じ場所にある。
まだフィンランドという国もよく知らず・・・
Aaltoって何??
そんな時に現地フィンランドに住んでいた友人に勧め
られ、何もわからずに購入したAaltoのスツール。
そのスツールを日本に持ち帰ったものの
お土産気分で購入したスツールだったので、特に
使う場所もなく、なんとなく玄関に置いたのを
思い出す。その時は自分がこれから10年以上も
フィンランドに通い続けるとは思ってもいなかった。
最初は靴を履くために越しかけるただのAaltoの
スツール。ただそれだけだった。
気づけば靴を履くためだけに10年以上玄関で
腰掛けていた。
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そのスツールを良く見てみると・・・
その玄関においてあるスツールはキズも付いたし汚れも付いた。
ただ単にAaltoのスツールが古くなったと言うことではなく、正確に言えば、
時間と共に変化をし成長をしたように思えた。多少日に焼けて変色をして同じ場所にキズができ気づけば
玄関においてあるただのスツールが思い出の詰まった意味を持つスツールに変化していた。
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自分の中の時間。
確かに購入してから10年経過したとは言え、
まだまだビンテージと言えるほどのものではなく、
正確に言えばただの中古。
以前の自分だったら10年しか経過していない
家具の中に価値を見出すことはできなかった。
しかしAaltoスツールを見ながら10年以上を思い出す。
右も左もわからず、
Aaltoの名前も知らず家具屋になった。
楽しいこともいっぱいあったが、
思い出したくないくらい辛いこともあった。
そしてなんと言っても27歳であった自分が
今や40歳になろうとしている。
10年ちょっとなんて家具にしてみたら、
たいしたことではないが自分の中の10年が
こんなに重いものだと、理解していなかった。
日々生活の速度が速すぎて、
時間の経過を理解できずにいたのかも知れない。
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今までになかった新しい感覚
他人が使用した10年のスツールはただの中古かも知れないが、自分が使用していく10年。
使用し続ける20年、30年それは全く違う意味を持つのだと思う。正直今まで自分の中になかった感覚。
家具は使用しながら変化していくし、育っていく。新品を買った時点から中古になるのではなく、自分と共に変化
してゆく。それが理解できた時、新品の家具を売ることの意味が少し理解できたきがしたし、
ビンテージ家具屋にしかできないことの方向が見えた気がした。 |
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Aaltoの家具を選ぶと言うこと。
時間と共に変化して、思い出を深めていくのであれば他の家具でもいいんじゃないか?
Aaltoの家具でなくても良いではないのか?確かにAaltoの家具だけではないと私も
思います。ここで考えて行きたいのが、その家具が購入をした時点から劣化していく
家具なのか?変化していく家具なのか?。。。。。
Aaltoの家具は間違いなく後者の変化してゆく家具だと思う。木の素材になるべく近く
シンプルで合理的。だからこそ時間の経過と共に味わいが増すのだと思う。
ただの家具が、意味を持つ家具なり、思い出の詰まった家具に変化する。
そんな家具にAaltoの家具を選んでみてはどうでしょうか?
北欧家具taloはAaltoの家具を育んでいくお手伝いをしていきます。そして購入して
くださったお客様に、Aaltoの家具を選んで良かったと思っていただくように
このプロジェクトを開始いたします。
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